星の名前の意味を少し


夜、外を歩いておりましたら、きれいなお月さまが顔を出してくれていました。
「大丈夫ですよ」
なんておっしゃっているように思えたり。
勝手なものです。
( ̄▽ ̄;)

失礼しました。

夜空に見える星たちのお話です。
春がやってきて、最も星が見える季節が過ぎゆく感じになってきておりますが、いくつかピックアップさせていただこうと思います。

全天で一番明るいおおいぬ座のシリウス。
何かと話題になる星です。
シリウスという名前は、「焼き焦がすもの」を意味するギリシャ語の言葉に由来します。
ちなみに、中国では天狼(てんろう)と呼ばれています。
二重星で、伴星を持ちます。
燃料の水素をほとんど使い果たした現在は、死にゆく段階に入っているそうです。
星も、ずっとずっとそこにあり続けるわけではないんですね。

プレアデス星団。
単独の星ではありませんが、おうし座に属します。
日本では、古くから昴(すばる)と呼ばれてきました。清少納言の『枕草子』にも、「ほしはすばる」と書かれているそうです。
明るい星たちが一ヵ所に集まっているため、統一されているという意味の「統まる(すまる)」が名前の由来とされています。
キラキラ輝く星たちが集まっていると、それを見るだけで大きなエネルギーを感じたりします。

こと座のベガ。
織女星、織り姫星と呼ばれている星です。
ベガは、アラビア語で「落ちる鷲」。
対とされるわし座のアルタイルは、「飛ぶ鷲」という意味を持ちます。
牽牛星、彦星と呼ばれます。
織り姫と彦星は、ずっと一緒にいるとお仕事を怠けてしまうから、一年に一度七夕のときにだけ、会うことができるなんてお話もあったりしますね。

おまけです。
赤い火星が西郷星と呼ばれていたのをご存じでしょうか。
明治維新の混乱で起こった西南戦争で、西郷隆盛さんが没されました。
その当時、火星の大接近が起こっていたそうで、彼の死を悼む人々から、火星が西郷星と呼ばれていたそうです。
今年も、夏を迎える頃に火星の大接近が起こるとされています。
穏やかに迎えることができたらなあ、なんて思ったりします。

ありがとうございました。
のり


(画像はお借りしています)

銀河の世界をたのしむ

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